誰に書いてもらう?〜主治医意見書


主治医意見書。
介護保険を使ってサービスを受ける時に必要になる「介護度」を決める時に、提出を求められる医師の意見書。
医師事務作業補助という職業柄、何度か下書きをさせていただいていますが。

内容もそうですが。
「誰に書いてもらうか」あるいは「誰に確認してもらうか」で、迷うケースがあります。
それは↓

いくつもの診療科をハシゴしている場合
(しかもどの診療科もちゃんと定期的に通っている)

他の医療機関にも定期的に通院している場合

一つの診療科だけど、担当医が何人もいる場合
(グループ診療とはちょっと違ってね)

患者さんが市の窓口で「どちらの病院にかかってますか?」と聞かれて「○○病院のヤブ医者じゃ」と答えれば、○○病院のヤブ先生に主治医意見書の作成依頼が来るのですが。
書いてねと頼まれた医者としても、いろいろ言い分はあるわけです。
この患者さんの担当医はオレだ!と言うケースなら、んじゃとっとと書いてくださいと頼めるのですが。
カルテを見る限り、あるいは他の情報を聞く限り、ホントにこの病院でいいの? あるいはホントにこの先生でいいの? ということがちょくちょくあります。

今回のケースは。
脳疾患で他の医療機関にかかっているらしいのですが、消化器疾患で当院の外科に何度も入退院を繰り返しているとゆーケース。
でも最近は調子がいいみたいで、薬だけで経過観察をしています。
しかも外来で診察している担当医がころころ変わっており、誰に依頼したらいいのかすら分からない。
とりあえず、一番話しやすいチャジョン先生をとっつかまえて話を聞く。
すると。

「確かに俺も診察したことがあるから俺が書いてもいいけど、それでいいのかな」

「と、おっしゃいますと」

「昔何度も入退院したことがあって、今でも時々来院されるけど、もう外科の病気はすっかり良くなってるんだよね」

「みたいですね」
(事前にカルテを読んでいる)

「この状態で意見書書いちゃうと、介護度が軽くなっちゃうかもしれん」

「じゃどうしましょう」

「この患者さん脳の方の病院にも行ってるはずだから、そっちの方で書いてもらったほうがちゃんとした意見書になるんじゃないかなー」

「なるほど」

「ちょっと市のほうに問い合わせてもらってよ。消化器の疾患でよければ俺は書いてもいいけどね」

「了解しましたっ」

というわけで、窓口担当のところへ直行。
担当者に説明すると、自治体へ連絡してくれるとのこと。
よろしくお願いしますと頭を下げて、書類依頼は一旦キャンセルとなりました。
患者さんやそのご家族にもいろんな意味で影響する「介護度」。
医師側としてもできるだけ正確な情報を提供したいという気持ちゆえに、迷ったり困ったりすることが多々あるようです。

医師事務作業補助者として、ただ書類を仮作成する以上にいろいろ考えなければならないことが多くて、ホント、日々勉強です。


この記事へのコメント
ウッキーさんお疲れさまです (^^)
依頼すること急いで欲しいことが優先されて
患者さんにとっていい方法を優先することを後回しにしてしまい
同じようにDrに指摘されることがありました (゜゜)うっ

ただ依頼すればいいという訳でなく制度を分かった上で
書類を取り扱わないといけないなと思い出しました。

今日もがんばります (^^)
Posted by ぴちゅ at 2010年11月22日 06:48
ぴちゅさん
いつもコメントありがとうございます。
期限に追われて「とりあえず仕上げる」という気持ちが先走ってしまいますよね。
患者さんの意を汲みつつ、医師側の考えもふまえなければならないので、大変ですよね。
ウッキーも日々反省です。
Posted by ウッキー at 2010年11月23日 05:05
いつもお疲れ様ですv

主治医意見書は、あんまり医療的に深く突っ込んだ内容を書かなくても良いので、それ故にどこまで書くか&誰に頼むか迷いどころです。
自分の場合、同等の主治医が院内に複数居る場合、やっぱり頼みやすい&書くのが早い先生に頼みがちですね;
ただ、医師にも色々考え方があって。「ちゃんとしたADLで書かなくては駄目→予診票頼りでなく、看護師やケアマネ等の聞き取りをして正確なADLを見極めて」って先生や、「家族が世話をするための介護認定なんだから、家族の意向に出来るだけ添うべし→予診票通りでいいよ」って先生もいて、下書きの匙加減はかなり難しかったりします。

先日も、全然受診していない人が「主治医意見書の更新のための診察に来たい」と言ってきて、医者と大もめにもめてしまいました・・・。(医者は「主治医じゃないから、そんなのは書かない」、でも誰かに書いて貰わなくては更新が出来ず・・・で。相手方のケアマネともう半泣きで交渉中です)
入院時に判定した人の更新をする際、ADLを(現状に合わせて)軽くするのを躊躇ったりとか、患者さんの今後の生活に直結する(可能性のある)書類なので、色々と考えてしまいます・・・ただ事務的に書けば良いとは分かってはいるんですけどね;
Posted by suzuca at 2010年11月23日 09:15
suzucaさん
コメントありがとうございます。
いやはや、よく聞く話ですね。
当方でもそういうことが何度かあります。
医師事務作業補助者側で「これはさすがに受診してもらわないと書けない」と分かる場合は、とりあえず仮作成をして、その後医師に患者さんの受診が必要かどうか確認することにしています。
医師によっては「しょうがないなー」と文句を言いつつ書いてくれるケースもありますが。
医師側も書いた以上責任を持たなければならないので、ためらうことがあっても当然ですよね。
Posted by ウッキー at 2010年11月24日 06:32
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